男性にオススメの腫瘍マーカー(PSA)
ども、エコー技師です。
今回は、男性にオススメする腫瘍マーカーの解説です。
たくさんある腫瘍マーカーの中から一つだけ選ぶとしたら(男性の場合)何にするか?
自分だったらPSAという腫瘍マーカーを選びます。
「全ての腫瘍マーカーを追加したらいいじゃないか!」と思われる方はこちらの記事を1度ご覧ください。
腫瘍マーカーは施設によると思いますが、1項目あたり2,000~4,000程度です。
10項目追加すれば腫瘍マーカーのみで20,000~40,000円です。
検査の特性などを理解したうえで腫瘍マーカーを追加することをオススメします。
PSAとは?
前立腺がんがあると数値が上昇する腫瘍マーカー(血液データ)です。
正常範囲
【PSA値(ng/ml)4.0以下】
オススメの理由(2つ)
1つは、腫瘍マーカーは癌が進行してから上昇することが多いと冒頭に張り付けた記事にも書きましたが、PSAに関しては早期の前立腺がんを発見できる可能性が高い(前立腺の疾患発見に対して精度が高い)からです(発見されないこともあります)。
ただし、前立腺がん以外の前立腺炎や前立腺肥大症でも上昇することがありますので数値が高いからといって必ず前立腺がんがあるとは限りません。
2つ目は、人間ドックの基本的な項目は、心臓は心電図、肺は胸部レントゲン、お腹の臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・腹部大動脈)は腹部超音波、乳腺は乳房超音波・マンモグラフィーなどさまざまな臓器の検査に対応していますが、前立腺に関する検査を行っている施設は多くないと思います(施設によっては腹部超音波で前立腺もみるところはある)。
このことからも、普段の検査であまり検査されることのない前立腺の癌を発見するためにPSAの追加は有用なのではないかと考えているからです。
前立腺がんは男性の50代からだんだんと発症数が多くなってくる疾患です(もちろん若くてもなります)。
人間ドックを受ける男性は一度PSA検査を検討してみてはどうでしょうか?
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腹部超音波検査(受診前の注意点・検査中に協力してほしいこと)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は腹部超音波検査の「受診前の注意点・検査中に協力してほしいこと」です。
腹部超音波検査の大まかな流れですが、ベットに仰向けになる→服を胸の辺りまであげる→プローブ(検査する機械)をお腹にあてる→息を大きく吸ったり吐いたりしながら検査→終了です。
腹部超音波を正しく受けるために初めて人間ドックを受診される方も今まで受診されていた方も今回の記事を参考にしてください。
受診前の注意
必ず絶食(最終の食事時間から5時間以上)してください。
絶食の理由は、超音波は空気(お腹のガス)があると通りにくいという性質があります。
食事をとるとお腹にガス(ゲップをイメージしましょう)が溜まりますので臓器を十分に観察できなくなります。
胆嚢は胆汁という液がためられていて食事を摂ると胆嚢は収縮し胆汁を排出します。
胆嚢が収縮すると小さくなり十分に観察できなくなります。
胆汁の説明はこちらに載せています。
検査中に協力してほしいこと
服は胸のあたりまでグッと上げる(男性技師が女性を検査する場合はみぞおちの辺りまで)。
脇の辺りからもプローブ(検査する機械)をあてて臓器の観察をすることがあります。
服を上げてないと観察できない部分が出てきてしまいます(上げてもらえるようお願いはしますが始めから上げていただけると助かります)。
呼吸をしっかりする(できれば腹式呼吸)。
息を吸うことで横隔膜が下がり、それとともに肝臓などの臓器も下がってくるため観察しやすくなります。
寝ない。
慣れた技師さんですと7〜10分で検査は終了します。
寝てしまうと呼吸の指示が出せませんのでなるべく起きていましょう。
お腹に力を入れない。
プローブ(検査する機械)が体に密着しにくくなります。思いっきり押さえて検査したりするわけではないので安心して力を抜いてください。
以上のことを守れば検査はスムーズに終了します。
腹部超音波検査は受診者の協力がないとその効果を最大限に発揮できません。
是非この記事の内容を覚えて検査を受診してください。
腹部超音波の結果が返ってきたら過去の記事を参考に疾患の原因や経過観察・精密検査の重要性などを理解し、必ず経過観察・精密検査を受けるようにしてください。
腹部超音波で所見(疾患)を指摘されたら
肝臓疾患を指摘された場合はこちらを参考にしてください。
胆嚢・胆道疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
膵臓疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
腎臓疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
脾臓・大動脈疾患を指摘されたかたはこちらを参考にしてください。
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ふんふん!
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は人間ドック関係ありません。
生活しているといろいろなストレスに晒されると思います。
そんな中でも職場でのストレスはかなりなものではないでしょうか?
理不尽なことで怒られたり
自分に対してじゃなくても周りで怒ってる人をみるとストレスになりますよね。
ストレスは溜まりに溜まって鬱になったり
生活に悪影響を及ぼすことが多いです。
そんなストレス社会で働く人たちに教えたい魔法の言葉。
私は何度も救われました。
その言葉は「ふんふん!」です。
「もの凄く怒られた」と思うのではなく
「もの凄くふんふん!された」と思うのです。
「この人凄い怒ってるな」と思うのではなく。
「この人凄いふんふん!してる」と思うのです。
怒ってる人は「ふんふん!」「ふんふん!」してるんです。
可愛いとすら思えてきますよ。
癌の原因としてストレスも関与してるといいますので是非「ふんふん!」を周りの人にも教えてあげてください。
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腹部超音波検査(膵臓疾患)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は、腹部超音波検査でみつかる代表的な膵臓疾患についての説明です。
腹部超音波検査は腹部CT検査と違い被爆がないため人間ドックのスクリーニング検査として行われることが多いです。
しかし、所見をみてもそれがなんなのか本当に経過観察で良いのかどうか不安になることがあるのではないでしょうか?
疾患の原因・良性or悪性・経過観察もしくは精密検査(必須or推奨)が必要かを解説していきます。
解説の前に膵管と膵液について理解してほしいことがあります。
膵管とは膵臓でつくられた膵液の通り道(膵臓の中を通ってる細いストローみたいなもの)です。
膵液は食べ物の消化を助ける役割があり膵臓で作られた後、膵尾部→膵体部→膵頭部→12指腸という順番(お尻の方から頭の方に流れます)に膵管を通り流れていき消化の手助けをします。
膵頭部の膵管に腫瘍があり、膵液の流れが止められてしまった場合は膵体部〜膵尾部にかけては膵液が溜まるので管が拡張したりまします。
膵液自体がドロドロして流れが悪くなった場合も膵管は拡張します。
以上のこと理解していると
膵臓疾患のことが理解しやすくなると思います。
膵嚢胞
【原因】炎症によって水ぶくれのような状態になったりすることでできる。
膵管の中に粘液を生産する腫瘍性細胞(癌化する可能性有)ができ、この生産された粘液が膵臓内にたまって(ドロドロした液なので膵管の中をスムーズに通らず溜まるイメージ)袋状になるとできる。
【良性or悪性】悪性腫瘍が潜んでいる可能性有。
【精密検査】必須
炎症などによる膵嚢胞であれば良性ですが、腫瘍性細胞が原因の場合は悪性化する可能性もありますので精密検査が必要です(嚢胞の原因が腫瘍性細胞によるものか他の原因によるものかどうかは超音波では判断できませんので嚢胞があった時点で精密検査)。
膵嚢胞がある場合、ない人に比べて膵癌を発症するリスクは6倍程度になります。
このことからも、膵癌が潜んでいないか精密検査が必要です。
膵管拡張
【原因】膵管に悪性腫瘍ができたり腫瘍性細胞により膵管内に粘液が生産され、膵液の流れが悪くなり拡張します。
【良性or悪性】悪性腫瘍が潜んでいる可能性有
【精密検査】必須
悪性腫瘍により膵管が拡張している可能性がありますので必ず精密検査が必要です。
ただし、加齢や体調により軽度拡張することはありますので一度精密検査を受けられていて、なおかつ膵管径が前回と変化ない場合は経過観察となることがあります。
慢性膵炎
【原因】大量の飲酒により膵臓が酷使され炎症状態が続くとなります。
飲酒の他にストレスや遺伝などでも慢性膵炎になることがあります。
【良性or悪性】慢性膵炎と診断されたら生活習慣の改善や治療が必要です。
【精密検査】必須
膵臓の炎症の程度の確認をするため精密検査が必要です。
また、慢性膵炎の方はそうでない方に比べて膵癌を発症するリスクが4〜8倍です。癌が合併してないかどうか調べるためにも精密検査は必要です。
急性膵炎
【原因】大量の飲酒により膵臓が酷使され急激に炎症を起こした状態です。
飲酒の他に胆石が膵管に入り込んで炎症を起こし急性膵炎になることがあります。
【良性or悪性】急性膵炎と診断された治療と精密検査が要です。
【精密検査】必須
膵臓の炎症の程度の確認をするため精密検査が必要です。
治療は炎症を抑える薬や絶食(食事をとると膵臓が働き出して休めない)や点滴(水分補給)が主になることが多いです。
アルコールはほどほどにしましょう。
膵腫瘍
【原因】膵管の部分が癌化したものが多いです。
【良性or悪性】悪性
【精密検査】必須
膵腫瘍は悪性です。
ただちに精密検査が必要になりますが。
膵腫瘍と腹部超音波で診断されても類似する所見を示す(名前をあげると難しいので省略)良性疾患である場合もあります。
膵臓に悪性腫瘍があった場合切除できる段階で発見(早期)であったとしても5年生存率は30パーセント程度です。
発見が遅れればさらに5年前生存率は下がっていきます。
人間ドックを受診し、精密検査の指示が出た場合は速やかに精密検査を受けるようにしましょう。
以上です、今回解説した膵臓疾患は超音波検査で見つかる代表的なものです。他に解説をしてほしい疾患がありましたらコメントお願いします。
人間ドック・健康診断を受診された施設で今回解説した経過観察期間や精密検査(必須or推奨)と異なる場合もありますのであくまで参考としてください。
次回は腹部超音波検査で見つかる疾患の総まとめをします。
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腹部超音波検査(脾臓・大動脈疾患)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は、腹部超音波検査でみつかる代表的な脾臓・大動脈疾患についての説明です。
腹部超音波検査は腹部CT検査と違い被爆がないため人間ドックのスクリーニング検査として行われることが多いです。
しかし、所見をみてもそれがなんなのか本当に経過観察で良いのかどうか不安になることがあるのではないでしょうか?
疾患の原因・良性or悪性・経過観察もしくは精密検査(必須or推奨)が必要かを解説していきます。
脾嚢胞
【原因】脾臓の隙間に体液が入り込んでそれが溜まって水が入った袋状のものになりできる。炎症によって水ぶくれのような状態になったりすることでできる。
【良性or悪性】良性
【経過観察】6ヶ月〜12ヶ月に1度
脾嚢胞は基本的に良性です。
まれに嚢胞成分をもった悪性腫瘍も存在しますので、嚢胞の性状が変わってないか、サイズが増大していないかなど経過観察が重要になります。
脾血管腫(もしくは脾腫瘤)
【原因】細い静脈が一部ぐにゃぐにゃ複雑に絡み合ってできる。毛細血管の一部増殖によってできる。
【良性or悪性】良性
【精密検査】推奨
脾血管腫であれば良性ですが、肝血管腫に比べて脾血管腫は稀 であり初所見の場合は本当に良性疾患なのか調べるために精密検査となることがあります。
脾腫(脾臓の長径が100mm以上)
【原因】脾臓は肝臓に栄養を送る血管(門脈)と繋がっています。門脈のゴール地点である肝臓に障害が起きていたり門脈自体に癌ができた場合に血流の流れが止まってしまい脾臓が血液を排出しずらくなりパンパンに腫れてできます。
【良性or悪性】脾臓の長径が150mmを超えてくると肝硬変や悪性腫瘍が潜んでいる可能性が高い。
【経過観察】1〜6ヶ月に1度
脾臓の大きさが100mm〜150未満の場合は生まれつき脾臓が大きい可能性や若い人の場合は脾臓が大きい(加齢とともにハリツヤがなくなってしぼんでいくイメージ)傾向がありますので経過観察となることが多いです。
脾臓の大きさが 150mm以上になると肝硬変(肝臓に重度の障害)や門脈自体に腫瘍が潜んでいる可能性が高くなるので精密検査が必要です。
副脾
【原因】生まれつき脾臓の近くにもう一つ小さな脾臓ができているもの。
【良性or悪性】良性
【経過観察】12ヶ月に1回
副脾は生まれつきできているものです。サイズの変化がないかどうかだけ経過観察で問題ありません。
脾腫瘍
【原因】脾臓細胞が癌化してできます。
他臓器の癌が転移してできている場合もあります。
【良性or悪性】悪性
【精密検査】必須
脾腫瘍は悪性ですので必ず精密検査が必要です。
ただし、腹部超音波検査で脾腫瘍と診断をされても類似する所見を示す脾血管腫などの良性疾患であることもあります。
腹部大動脈瘤
【原因】動脈硬化・高血圧で大動脈壁が厚くなったり膨らんだ状態。
【良性or悪性】大動脈径が50mmを超えると精密検査・治療が必要
【精密検査】推奨
大動脈経が30mm〜50mm未満の場合は経過観察となることが多いです。医師の判断によっては精密検査となることがあります。
大動脈径が50mmを超えてくると破裂する危険性が高まってきます ので精密検査・治療が必要になります。
★おまけ★
リンパ節腫大
【原因】身体に炎症が起きてお腹の中のリンパ節が腫れた状態(風邪をひいて首のリンパが腫れてるといいますがそんなイメージです)
悪性腫瘍がリンパ節に転移して腫れている場合もあります。
【良性or悪性】良性であることが多い
【経過観察】1〜6ヶ月に1度
リンパ節は誰しもが持っています。小さいものであっても超音波で見えることがあります。
7mm以上をリンパ節腫大としますがサイズが7mm〜10mmぐらいで扁平な場合は炎症によるるものの可能性が高く経過観察となることが多いです。
10mm以上のものや扁平でなく球状のものは悪性腫瘍などによる可能性もありますので精密検査となることがあります。
腹部腫瘤(もしくは腹部腫瘍)
人間ドックの腹部超音波で観察されるのは肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・腹部大動脈ですがそれ以外の臓器に腫瘤(もしくは腫瘍)が発見された場合の所見です。
腫瘤(もしくは腫瘍)の臓器特定や良性悪性の鑑別のために精密検査が必要となります。
以上です、今回解説した腎臓疾患は超音波検査で見つかる代表的なものです。他に解説をしてほしい疾患がありましたらコメントお願いします。
人間ドック・健康診断を受診された施設で今回解説した経過観察期間や精密検査(必須or推奨)と異なる場合もありますのであくまで参考としてください。
以上になります。
次回は、腹部超音波検査でみつかる膵臓疾患の解説をしていきたいと思います。
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腫瘍マーカーは必要か?(CEAについて解説もします)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は腫瘍マーカー(CEA)について解説していきます。
人間ドックなどでオプション検査として腫瘍マーカーを追加しませんか?と言われることもあるかと思います。
腫瘍マーカーが何なのかご存知でしょうか?
癌があると上昇してくるマーカー(血液データ)になります。
ただし、ほとんどの腫瘍マーカーが上昇するのは癌が進行してから です。
このことを知らない人は多いのではないでしょうか?
人間ドックの検査を受けても全身完璧に異常がないかを確認するのは難しく(30万ぐらいかければ可能かもしれませんが)どんな検査にしても苦手分野や発見できない疾患はあるので、癌が見えない場所に潜んでいた場合のために腫瘍マーカーを追加するのはいいと思います。
しかし、腫瘍マーカーの数値が正常値だったからといって「癌はない!安心だ!」と考えるのは危険です。
基本的には、経過観察をしっかりうけることが癌の早期発見につながる のです。
これらのことを理解した上で腫瘍マーカーは追加するようにしましょう。
CEA(腫瘍マーカー)とは?
大腸・小腸・胃といった消化器系の癌で数値が上昇するマーカーです。
消化器系だけでない癌や良性疾患でも上昇することもあります。
正常範囲
【CEA値(ng/mL)0.1〜5.0】
正常値範囲内ですが早期の癌がないとは言い切れません。
必ず定期的に検査を受けるようにしてください。
軽度高値
【CEA値(ng/mL)5.0〜10.0】
このぐらいの数値だと加齢や良性疾患による場合もあります。
中等度高値
【CEA値(ng/mL)10.0〜20.0】
癌の可能性を疑うが良性疾患の場合もあります。
高度高値
【 CEA値(ng/mL)20.0以上】
癌がリンパ節や他臓器に転移している可能性も否定できません。
癌でなくてもCEAは高くなる?
先程も述べていますが、加齢や良性疾患でもCEAは高くなることがあります。
もう一つ忘れてはならないのが、喫煙によってもCEAが上昇するということです。
こちらは国家試験にも出題されることがあるので学生の方は覚えておきましょう。
CEAが高値だった場合どうする?
喫煙をされている方は喫煙により上昇している可能性がありますのである程度禁煙をした後に再検査となることがあります。
軽度高値の場合でも、悪性腫瘍が原因の可能性がありますので医師の判断によっては精密検査となることがあります。
中等度〜高度高値の場合は精密検査を受けましょう。
大事なことなのでもう一度いいますが、「腫瘍マーカーが正常値=癌ではない大丈夫」は間違いです。
検査を正しく理解し、他の検査の弱点を補う形でオプション検査などを追加するのがベストだと思います。
こちらのブログでもオススメの組み合わせ検査なども記載していきたいと思いますので参考にしてください。
以上になります。
次回は、男性にオススメしたい腫瘍マーカーを解説していきたいと思います。
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腹部超音波検査(腎臓疾患)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は、腹部超音波検査でみつかる代表的な腎臓疾患についての説明です。
腹部超音波検査は腹部CT検査と違い被爆がないため人間ドックのスクリーニング検査として行われることが多いです。
しかし、所見をみてもそれがなんなのか本当に経過観察で良いのかどうか不安になることがあるのではないでしょうか?
疾患の原因・良性or悪性・経過観察もしくは精密検査(必須or推奨)が必要かを解説していきます。
解説の前に、尿が排出されるまでの流れを簡単に説明します。
腎臓で尿が生成→腎臓の中心(腎盂)→尿管→膀胱→尿道→FINISH!!!!!
と言った感じです。
この流れを理解していると後で解説する水腎症のイメージがつきやすいと思います。
知ってる人が少ない?腎臓に石ができる原因も記載しましたので周りの人にも教えてあげて下さい。
腎嚢胞
【原因】腎臓の隙間に体液が入り込んでそれが溜まって水が入った袋状のものになりできる。炎症によって水ぶくれのような状態になったりすることでできる。
【良性or悪性】良性
【経過観察】6ヶ月〜12ヶ月に1度
腎嚢胞は基本的に良性です。
まれに嚢胞成分をもった悪性腫瘍も存在しますので、嚢胞の性状が変わってないか、サイズが増大していないかなど経過観察が重要になります。
腎結石
【原因】水分をあまり取らない方に多く、水分を多くとらないと尿が排出されにくくなるので結晶化して固まってできます。
食事をとってすぐに睡眠をとられるかたも尿が濃くなるので尿が結晶化してできます。
【良性or悪性】良性
【経過観察】6〜12ヶ月に1度
腎結石は良性ですが腎結石が尿管(尿の通り道)に詰まると腎臓に尿が停滞して溜まり(水腎症)炎症がおきますので治療や精密検査が必要になります。
腎血管筋脂肪腫
【原因】腎臓の一部分に脂肪・血管などの成分が限局的に集まってできます。
【良性or悪性】良性
【経過観察】1〜6ヶ月に1度
腎血管筋脂肪腫は良性ですが腎血管筋脂肪腫と類似する超音波所見を認める疾患として腎細胞癌があるためサイズが大きい場合は精密検査となることがあります。
水腎症
【原因】悪性腫瘍や結石によって尿管(尿の通り道)がつまり腎臓に尿が溜まることでできる。
【良性or悪性】悪性腫瘍が潜んでる可能性有
【精密検査】必須
女性の場合、おしっこを我慢していると軽度の水腎症になることがあります、軽度の場合は経過観察となることもあります。
基本的に水腎症の原因が結石の場合は治療となります。
水腎症の原因がわからなかったり悪性腫瘍の可能性がある場合は必ず精密検査が必要です。
腎腫瘍
【原因】腎臓細胞が癌化してできます。
他臓器の癌が転移してできている場合もあります。
【良性or悪性】悪性
【精密検査】必須
腎腫瘍は悪性ですので必ず精密検査が必要です。
ただし、腹部超音波検査で腎腫瘍と診断をされても類似する所見を示す腎血管筋脂肪腫などの良性疾患であることもあります。
以上です、今回解説した腎臓疾患は超音波検査で見つかる代表的なものです。他に解説をしてほしい疾患がありましたらコメントお願いします。人間ドック・健康診断を受診された施設で今回解説した経過観察期間や精密検査(必須or推奨)と異なる場合もありますのであくまで参考としてください。
次回は、腹部超音波検査でみつかる大動脈疾患の解説と経過観察・精密検査の重要性を解説したいと思います。
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