腫瘍マーカーは必要か?(CEAについて解説もします)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は腫瘍マーカー(CEA)について解説していきます。
人間ドックなどでオプション検査として腫瘍マーカーを追加しませんか?と言われることもあるかと思います。
腫瘍マーカーが何なのかご存知でしょうか?
癌があると上昇してくるマーカー(血液データ)になります。
ただし、ほとんどの腫瘍マーカーが上昇するのは癌が進行してから です。
このことを知らない人は多いのではないでしょうか?
人間ドックの検査を受けても全身完璧に異常がないかを確認するのは難しく(30万ぐらいかければ可能かもしれませんが)どんな検査にしても苦手分野や発見できない疾患はあるので、癌が見えない場所に潜んでいた場合のために腫瘍マーカーを追加するのはいいと思います。
しかし、腫瘍マーカーの数値が正常値だったからといって「癌はない!安心だ!」と考えるのは危険です。
基本的には、経過観察をしっかりうけることが癌の早期発見につながる のです。
これらのことを理解した上で腫瘍マーカーは追加するようにしましょう。
CEA(腫瘍マーカー)とは?
大腸・小腸・胃といった消化器系の癌で数値が上昇するマーカーです。
消化器系だけでない癌や良性疾患でも上昇することもあります。
正常範囲
【CEA値(ng/mL)0.1〜5.0】
正常値範囲内ですが早期の癌がないとは言い切れません。
必ず定期的に検査を受けるようにしてください。
軽度高値
【CEA値(ng/mL)5.0〜10.0】
このぐらいの数値だと加齢や良性疾患による場合もあります。
中等度高値
【CEA値(ng/mL)10.0〜20.0】
癌の可能性を疑うが良性疾患の場合もあります。
高度高値
【 CEA値(ng/mL)20.0以上】
癌がリンパ節や他臓器に転移している可能性も否定できません。
癌でなくてもCEAは高くなる?
先程も述べていますが、加齢や良性疾患でもCEAは高くなることがあります。
もう一つ忘れてはならないのが、喫煙によってもCEAが上昇するということです。
こちらは国家試験にも出題されることがあるので学生の方は覚えておきましょう。
CEAが高値だった場合どうする?
喫煙をされている方は喫煙により上昇している可能性がありますのである程度禁煙をした後に再検査となることがあります。
軽度高値の場合でも、悪性腫瘍が原因の可能性がありますので医師の判断によっては精密検査となることがあります。
中等度〜高度高値の場合は精密検査を受けましょう。
大事なことなのでもう一度いいますが、「腫瘍マーカーが正常値=癌ではない大丈夫」は間違いです。
検査を正しく理解し、他の検査の弱点を補う形でオプション検査などを追加するのがベストだと思います。
こちらのブログでもオススメの組み合わせ検査なども記載していきたいと思いますので参考にしてください。
以上になります。
次回は、男性にオススメしたい腫瘍マーカーを解説していきたいと思います。
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