腹部超音波検査(受診前の注意点・検査中に協力してほしいこと)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
今回は腹部超音波検査の「受診前の注意点・検査中に協力してほしいこと」です。
腹部超音波検査の大まかな流れですが、ベットに仰向けになる→服を胸の辺りまであげる→プローブ(検査する機械)をお腹にあてる→息を大きく吸ったり吐いたりしながら検査→終了です。
腹部超音波を正しく受けるために初めて人間ドックを受診される方も今まで受診されていた方も今回の記事を参考にしてください。
受診前の注意
必ず絶食(最終の食事時間から5時間以上)してください。
絶食の理由は、超音波は空気(お腹のガス)があると通りにくいという性質があります。
食事をとるとお腹にガス(ゲップをイメージしましょう)が溜まりますので臓器を十分に観察できなくなります。
胆嚢は胆汁という液がためられていて食事を摂ると胆嚢は収縮し胆汁を排出します。
胆嚢が収縮すると小さくなり十分に観察できなくなります。
胆汁の説明はこちらに載せています。
検査中に協力してほしいこと
服は胸のあたりまでグッと上げる(男性技師が女性を検査する場合はみぞおちの辺りまで)。
脇の辺りからもプローブ(検査する機械)をあてて臓器の観察をすることがあります。
服を上げてないと観察できない部分が出てきてしまいます(上げてもらえるようお願いはしますが始めから上げていただけると助かります)。
呼吸をしっかりする(できれば腹式呼吸)。
息を吸うことで横隔膜が下がり、それとともに肝臓などの臓器も下がってくるため観察しやすくなります。
寝ない。
慣れた技師さんですと7〜10分で検査は終了します。
寝てしまうと呼吸の指示が出せませんのでなるべく起きていましょう。
お腹に力を入れない。
プローブ(検査する機械)が体に密着しにくくなります。思いっきり押さえて検査したりするわけではないので安心して力を抜いてください。
以上のことを守れば検査はスムーズに終了します。
腹部超音波検査は受診者の協力がないとその効果を最大限に発揮できません。
是非この記事の内容を覚えて検査を受診してください。
腹部超音波の結果が返ってきたら過去の記事を参考に疾患の原因や経過観察・精密検査の重要性などを理解し、必ず経過観察・精密検査を受けるようにしてください。
腹部超音波で所見(疾患)を指摘されたら
肝臓疾患を指摘された場合はこちらを参考にしてください。
胆嚢・胆道疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
膵臓疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
腎臓疾患を指摘された方はこちらを参考にしてください。
脾臓・大動脈疾患を指摘されたかたはこちらを参考にしてください。
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