人間ドックオススメ検査(その③)
ども、エコー技師です(*゚∀゚*)。
人間ドックオススメ検査の第三弾ということで早速紹介していきます。
今回オススメする検査はHPV(ヒトパピローマウイルス)検査です。
「マザーキラー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは子宮頸がんのことを指す言葉です。
小さな子供を持つ20代〜40代の女性が子宮頸がんで亡くなっていることからこの呼び名が付いています。
そして、子宮頸がんのほとんどはHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因で発症します。
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは?
冒頭にも述べたように子宮頸がんの原因となるウイルスです。
性交渉の経験のある50%以上の方は感染をしていると言われています。
HPVに長期感染することによって異形細胞(前がん病変のもとになる細胞)が形成され前がん状態になり(前がん状態から正常にもどることが多い)一部の方が子宮頸がんに進行します。
子宮細胞診とHPV検査の違い
子宮細胞診は子宮頸がん検診でよく実施されていると思います。
こちらもとても重要な検査ですが、子宮から細胞を採取してその細胞が変化しているかどうかをみる「細胞診検査」です。
前がん病変などが採取しにくい場所にあった場合には発見が難しいことがあり、異常発見率は50〜80%と言われています。
一方でHPV検査はHPVウイルスに感染しているかどうかを調べる「遺伝子検査」でありHPVの検出感度な90%以上です。
子宮頸がんを早期発見するためには?
「子宮細胞診」と「HPV検査」を組み合わせての検査をオススメします。
【子宮細胞診とHPV検査を同時に受けていなかった場合】
子宮細胞診で異形細胞(前がん病変のもとになる細胞)があるのにもかかわらず異常なしとなってしまった場合(偽陰性)はそこで検査が終了。
【子宮細胞診とHPV検査を同時に受けていた場合】
子宮細胞診で異形細胞(前がん病変のもとになる細胞)があるのにもかかわらず異常なしとなってしまった場合(偽陰性)でもHPV陽性であれば子宮頸がんのリスクがあるということがわかるため経過観察や精密検査につながります。
この検査をしていれば完璧に見逃しなく癌がみつかるというものはないので検査を組み合わせることで発見率を上げていくことが重要だと思います。
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